花を仕立てるSYUNKAが織りなす「BESPOKE FLOWER」の世界
by syunka_shungetsu
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イタ​リアの春を告げる花、​ミモザ
3月8日“FESTA DELLA DONNA(女性の日)”
イタリアではこの日、男性から女性に“ミモザ”を贈る習慣があります。
恋人や妻、職場の女性、マンマ(母親)やノンナ(祖母)、にも。
女性全員が対象だそうです。

日頃は、伝統を重んじパワフルに家事の切り盛りをしているイタリア人女性も、この日ばかりは女性達も家事や育児から解放されて、夜遅くまで友人と食事やおしゃべりを楽しむのだとか。
そこに込められている想いは、女性への感謝であったり、またエールでもあるような、そんな花贈りです。

1975年には、労働条件の改善などをもとめるニューヨークの女性のデモがきっかけで、国際連合によって3月8日が“国際女性デー”に定められました。
各地でイベントも開かれているようですが、徐々にそのあり方も変化していて、近年“女性に感謝する日”としての意味合いが増しています。
この2つが結びついて、3月8日は“ミモザの日”とも呼ばれるようになりました。

そして現在、伝統意識の強い南イタリアや農村部では昔ながらの専業主婦も多い一方、都市部では多くの女性が働きに出ています。
このような背景は、日本とちょっと似ているかも知れません。

“ミモザの日”をきっかけに、ジャポネーセにも感謝をこめて。
花咲き乱れるイタリアの春の風に、想いをのせて。

この時期、SYUNKAおすすめの花贈りです。
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by syunka_shungetsu | 2013-03-01 10:00 | 折々の花
春、旬を迎えるクリスマス​ローズ
寒空の下、ゆっくり静かに花を咲かせていく“クリスマスローズ”。

毎年、たくさん咲いていることに気がつくのは、たいていクリスマスも過ぎ、年も明けてだいぶ経ったこの時期。なんだか “クリスマスのバラ” のイメージとギャップがありますよね。

クリスマスローズはキンポウゲ科で、ヨーロッパ原産。南ヨーロッパ・中央ヨーロッパ・トルコなどアジアにかけて、広く自生している植物です。 学名はヘレボルス(Helleborus)。語源はギリシャ語のhelein(殺す)+bore(食べ物)だと言われており、名前のとおり有毒。ヨーロッパ北部では、矢じりの先にその毒を塗って狩猟を行っていた歴史があるそうです。

日本の気候で育てやすく一般的なのは、12月に咲くニゲル(Helleborus niger)と、2~4月に咲くオリエンタリス(Helleborus orientalis)の仲間。後者の品種が多くあるため、これからがシーズンというわけです。ヨーロッパでは、ニゲルのみが“クリスマスローズ”と呼ばれています。

名前の由来については、こんなエピソードも。
キリスト生誕の夜、天使に知らせを聞いた者達は一斉に馬小屋に駆けつけました。羊飼いの一行が到着した時、先に着いた3人の博士は丁度お祝いを述べ、美しい贈り物を捧げているところでした。羊飼いの少女も何か贈りたいと思いましたが、貧しい自分には何もないことに気づき、悲しい気持ちでその場を離れます。
それを見ていた天使は片手に持っていたユリを一振りすると、あたり一面に真っ白なクリスマスローズが咲きはじめて、、、 少女は腕いっぱいに花を摘み、小さなキリストに捧げました。

ヨーロッパの子供たちは、こんな物語をベットで聞いて育つのでしょうか。
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氷点下にも絶える為、園芸を楽しまれる方が多いクリスマスローズですが、近年切花素材としても生産され、用途も広がってきました。

先日育種をされている方に、直接お話を伺う機会があったのですが、
「キンポウゲ科の仲間は、色や形に関係する遺伝子バラエティが豊富なんだよ。魅力的な花が生まれる可能性を秘めているんだよね。ところがクリスマスローズは育種で繰り返し行う “種から育てる” 過程が難しくてね。自生する森の植物の様子を観察しながら、いろんな条件を見出している段階でもあるんだよ。」
道の途中の物語を、飾ることなく語ってくださいました。

SYUNKAの花仕事には、世に出て間もない素材も積極的に取り入れています。
物語の続きは、これから皆さんにお届けしていくお花の中に。

ちょっとうつむき加減な花姿は、雪に見舞われても折れることなく生き抜く強さの証。
静かな森の中で微笑む花々が、待ち遠しかった春の訪れを知らせてくれます。
by syunka_shungetsu | 2013-01-30 10:00 | 折々の花
春の​香りを愉しむ ~スイセン~
すっと清楚なたたずまいと優しく清々しい香り。
スイセンと共に、初春を迎えられた方も多いのではないでしょうか。
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スイセンは、フランスをはじめとするヨーロッパと日本に共通する“春の花”でもあります。

原産は地中海沿岸。
ヨーロッパからシルクロードを経て中国、そして日本に伝わった為、中国名「水仙」の音読み「スイセン」が和名として定着したと言われています。

七十二候(立冬・末候)にも”金戔香し(きんせんこうばし)”とあり、スイセンの香りが古くから日本人の季節感にあったことが伺えます。

一方、雪解け直後のフランスの森では、スイセンを摘みに訪れる人々の姿がたくさん見られます。
散策しながら花を摘んで、ぱさっと束ねてプレゼントしたり、窓辺にどっさり飾ってみたり、思いおもいに楽しんでいる姿が印象的です。

スイセン属の学名“ナルシス(Narcissus)”は、水面に写った自分の姿に恋をすることで有名なギリシャ神話に登場する美青年“ナルキッソス”に由来するとの説が有名ですが、
有毒植物なので誤って食すと危険なことから、昏睡や麻痺を意味するナルケ(narce)が語源であるなど、諸説あります。

中でも 香りがよく香水の原料として重宝されるのは、ナルキッソスが生まれ変わったとされる“クチベニズイセン(Narcissus poeticus)”
白花でカップ型の副花冠の縁が紅に色づく、美しい花です。

調香の専門家によれば、よい香りがする花はたいてい白系で比較的目立たない形をしており、森など見通しの悪い環境に生息していることが多いのだとか。
ピンクのバラのような例外もありますが、ジャスミン、スイセン、スズラン、チューベローズ、オレンジフラワー、マグノリア、夜来香...etc.
なるほど!と思わず頷いてしまいました。

自ら動くことのできない植物にとって“香る花” は、森のような環境で効率よく子孫を残すのに有効だったと考えられています。
実際に“香り”に誘われて来た鳥や虫が、植物の花粉を媒介することが知られており「虫媒花」と呼ばれています。
“香り”が種の存続に、ひと役かっているわけなんですね。

またそれがヒトにとってもよい香りだったという、偶然の一致もちょっと面白いです。

香料の歴史は古く紀元前にはじまり、14世紀ルネッサンス時代には香料産業が発展した背景があります。
“香り”に引き寄せられたヒトが、その植物を天敵から保護したり、栽培したり。
地球上に数が増えただろうな、と。

私たちも“香る花”に誘われ、彼らの進化の過程に関わった、ひとつの種になりつつあるのかも知れません。
by syunka_shungetsu | 2013-01-20 10:00 | 折々の花
東北の生産者さんのご紹介 月田農園
今回の頒布会でご紹介できる花の生産者さんに限らず、東北地方には業界を牽引しているトップレベルの方々が多く、その魂のこもった花々は、毎年たくさんの感動を届けてくれています。

福島県と新潟県と山形県の県境にある山奥にしか自生しておらず、絶滅危惧種にも指定されている乙女ユリ。
その可憐で愛らしい花姿は毎年感動を届けてくれます。
しかし今の時期にしか咲かない乙女ユリは、とても短い期間しか出荷されません。
開花の情報を聞き、南会津の森の中で自然に近い状態で乙女ユリを栽培されている月田農園に行ってきました。
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森の中に作られた畑では乙女ユリが最盛期を迎えていました。
月田農園が業界から一目を置かれている理由は月田さんの人柄もさることながら、その花作りの姿勢。
できるだけ自然の力を使い、その土地に合った花を手間を惜しまず作られています。
高低差を利用したスプリンクラーや、自家生産されている肥料など自然のことを知り尽くされた月田さんにとっては当たり前のことでも、現代そしてこれからの花作りにとってはより大切になってくる昔ながらの知恵が満載の農場。
森と共存共栄するそのライフスタイルに魅了される人が多いのも頷けます。

c0087373_13241787.jpg今年は連作障害に加え、今まで出なかったイノシシにずいぶんと苦しめられたようですが、出荷のピークを迎えていました。
この乙女ユリ、種から花が出荷できるまでに3年から5年ほどかかるためその栽培は気の遠くなる作業です。


絶滅危惧種を絶滅から守る最高の方法は一人でも多くの方にその魅力を感じてもらうこと。

これからも世界に誇れる日本の花・乙女ユリたちを楽しみにしています。



「東北の花の頒布会」はSYUNKAオンラインショップにて6月21日(火)までご注文受付中。




c0087373_13561647.jpgそして今回の訪問は、SYUNKAとして更に東北地方に対しどのような形で何ができるのかを調査することも目的としていました。
突然の訪問にも関わらず、たくさんのお話とスペシャルな食事で心も体も温めてもらいました。
風土を理解し自分たちのことを理解し、持続可能な形でSYUNKAは東北地方の復興の一助となれるよう引き続き行動してまいります。
月田さん、ありがとうございました!
by syunka_shungetsu | 2011-06-19 14:02 | 折々の花
東北の生産者さんのご紹介 安代 新いわて農協
今回の頒布会でご紹介できる花の生産者さんに限らず、東北地方には業界を牽引しているトップレベルの方々が多く、その魂のこもった花々は、毎年たくさんの感動を届けてくれています。

市場の方からのお話を基に生産者さんを紹介します。
写真はすべて株式会社大田花き提供のものです。

安代 新いわて農協もリンドウのトップブランド。

リンドウ栽培は40年ほど前に長野より岩手に導入され、現在は岩手が全国ナンバー1。
その中でも安比高原のある安代エリアはリンドウの栽培にぴったりの環境で、質の良いリンドウを届けてくれます。


c0087373_19172830.jpgそんなリンドウは田んぼに挟まれた土地で露地栽培されています。これは、同じ土地で同じ種類の作物を毎年連続して栽培すると、生育が極端に悪くなったり、枯れたりする連作障害を避けるためで、およそ5年おきにリンドウ畑を田んぼに・田んぼをリンドウ畑にしているのです。


c0087373_19281656.jpg手のかかる作業をを丁寧に行い、丹誠込められて作られたリンドウでも、出荷までの作業によって長もち具合が変わります。
収穫後、選別作業をし、水槽に入れてバーナーで温風をかけて乾燥させることによって、リンドウの長もち度はグッと上がります。


c0087373_19321730.jpgこのリンドウたちはこの後箱詰めされ、各支部からのリンドウと共に集荷場に集められ、保冷トラックにて東京まで運ばれてきます。
ここでも品質の産地・安代ならではのこだわりがあり、生産者さん同士で抜き打ちチェックをして品質にばらつきがないか最終確認。



栽培から出荷まできめ細かいこだわり満載のリンドウは日本の夏に欠かせない花です。
SYUNKAも毎年、安代のリンドウたちを楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします!

「東北の花の頒布会」はSYUNKAオンラインショップにて6月21日(火)までご注文受付中。

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by syunka_shungetsu | 2011-06-17 19:40 | 折々の花
東北の生産者さんのご紹介 遠野市花卉研究会
今回の頒布会でご紹介できる花の生産者さんに限らず、東北地方には業界を牽引しているトップレベルの方々が多く、その魂のこもった花々は、毎年たくさんの感動を届けてくれています。

市場の方からのお話を基に生産者さんを紹介します。
写真はすべて株式会社大田花き提供のものです。

岩手県の遠野市花卉研究会も、うだるような暑さの東京の夏に、驚くほど長もちするトルコキキョウを出荷してくれる生産者さん。

c0087373_2245421.jpg冷涼な気候が自慢な遠野で、驚くほどの品質のトルコキキョウが作られています。「やませ」が吹く遠野の気候は昼は暖かく、夜は涼しく温度差があります。この気温差が色がきれいで長もちするトルコキキョウを生み出します。





c0087373_22173318.jpgそして長もちの秘密はやはりこだわりのあるその育て方。最近流行の大輪系のトルコキキョウは満開に近い状態まで花を開かせてから採花することで、花にたっぷり栄養が蓄えられた状態でお客様のもとに届きます。逆にそれ以外の品種は1番最初に咲く花を切り落とし、その花に栄養を取られることを防ぎ長もちさせています。


そうして作られた花を東京に運ぶ際にも、東京の気温に合わせて輸送する保冷車内の気温を途中で少しずつ上げていくというこだわりよう。
やはり生産者さんたちの情熱なくしてお客様に感動をお届けすることはできません。
SYUNKAでも自信を持ってお客様にお勧めしています。
これからもよろしくお願いします!

「東北の花の頒布会」はSYUNKAオンラインショップにて6月21日(火)までご注文受付中。
by syunka_shungetsu | 2011-06-16 20:45 | 折々の花